院長コラム
■ RISK MANAGEMENT
さて、最近医療過誤が毎日のように、報道されています。たとえば点滴の過剰投与、薬剤・輸血の投与ミス、吸入液に消毒液が混入したり、スキルがともなわない未熟な医師が内視鏡的手術で、訴訟になったりと初歩的なミスから複雑なミスまでさまざまあります。1995年Bringham and Women's HosptialとMGHの研究では投薬に関わる過誤が6.5%起こっていて、ニアミスは5.5%ぐらいあると発表しています。では日本と米国でどちらの方が医療事故がおきやすいのでしょうか?それは一概には言えません。
米国より日本で医療事故が起きやすい理由としては、医療費のGDPに占める割合が低いこと、医療従事者が少ないこと、情報公開の低さなどがあげられます。一方日本より米国で医療事故が起きやすい理由としては、保険制度の違いによるところが大きいと言えます。ではこういうmedical mistakeは予防することはできないのでしょうか?
結論は100%予防することは不可能ということです。
しかし少しでも0%に近づけることはできます。
次の6項目は、そのキーワードと問題点です。
1.日頃の診療の中で最善策を考える習慣をつけること。スタッフひとりひとりの心がけによります。
2.無理せず、あせらず冷静に対処すること。トレーニングが必要です。
3.「危機感」を持ち、業務にあたること
医療行為は不確定要素が多く潜在し、人間の生命と隣合わせにあります。したがって責任感が重いという意識をもつことが大切です。
4.納得いくまで何度も確認すること。ただし、時間がかかる。
5.記録は正確かつ丁寧に記載し、チェックを行う。
診療に関する正確な記載は、事故の防止に役立つとともに、万一事故が発生した場合においても、適切な対処ができます。患者が多いときにどれだけ十分な説明ができるか、記載ができるかなど課題は多い。
6.医療事故防止に対する意識改革を行う。
さて、日本より分業化、コンピューター化が進んでいる米国の場合、4万人から10万人が医療事故でなくなっているといわれています。日本の場合には遺族の方が公表されないケースや、医療事故が原因か立証できないケースとか、医療機関が隠ぺいしている場合など存在するかもしれませんが、そういうケースを加えても米国ほど事故は多くないと考えられます。ただし、これからは日本の医療事故は増加すると考えられます。ほとんどの医療機関はリスクマネージメントを真摯に考えています。しかし、事故を公表せず、医療事故に対して危機感をもっていない医療機関がまだあるということも事実です。何度も言いますが、いくら努力しても予防できないミスは存在するのです。でも少しでも小さくする方法はあると考えます。たとえばリスクマネージメントを徹底すればその医療機関の事故の傾向がわかると思います。たとえば事故の時間、場所、あるいはどんな患者に多いかなど。
医療ミスをしやすい人間のパーソナリティのタイプは意外にも優秀で、自信家で、闘争心が強い人に多いという統計があります。また、人間の生命を守る職業に携わる人たちでは、医師では研修医、ドライバーやパイロットなどでは研修生たちの技量を上げるのにトレーニングする施設が不足していることや一般の方の承諾をどうするか、など課題はあります。ミスをしない人間は存在しません。誤りを犯した人を責めるのではなく、事故から学ぶというインセンティブがなければ医療向上は望めません。大切なことはひやっとした体験を記憶して、未来に起こる状況に対応できるかどうかであります。
現状当医院では小さな投薬ミスなどはありますが、幸いにも医療事故はありません。たまたまではなく、スタッフの人命に携わる人間としての使命感からではないでしょうか?しかし、今後絶対おこらないことはまずないでしょう。これからも日常診療の中でできる限りこの6か条は意識していきたいと考えています。
あくまでも将来の宝であるこどもたちの健康を守るという気持ちを忘れることはありません。
米国より日本で医療事故が起きやすい理由としては、医療費のGDPに占める割合が低いこと、医療従事者が少ないこと、情報公開の低さなどがあげられます。一方日本より米国で医療事故が起きやすい理由としては、保険制度の違いによるところが大きいと言えます。ではこういうmedical mistakeは予防することはできないのでしょうか?
結論は100%予防することは不可能ということです。
しかし少しでも0%に近づけることはできます。
次の6項目は、そのキーワードと問題点です。
1.日頃の診療の中で最善策を考える習慣をつけること。スタッフひとりひとりの心がけによります。
2.無理せず、あせらず冷静に対処すること。トレーニングが必要です。
3.「危機感」を持ち、業務にあたること
医療行為は不確定要素が多く潜在し、人間の生命と隣合わせにあります。したがって責任感が重いという意識をもつことが大切です。
4.納得いくまで何度も確認すること。ただし、時間がかかる。
5.記録は正確かつ丁寧に記載し、チェックを行う。
診療に関する正確な記載は、事故の防止に役立つとともに、万一事故が発生した場合においても、適切な対処ができます。患者が多いときにどれだけ十分な説明ができるか、記載ができるかなど課題は多い。
6.医療事故防止に対する意識改革を行う。
さて、日本より分業化、コンピューター化が進んでいる米国の場合、4万人から10万人が医療事故でなくなっているといわれています。日本の場合には遺族の方が公表されないケースや、医療事故が原因か立証できないケースとか、医療機関が隠ぺいしている場合など存在するかもしれませんが、そういうケースを加えても米国ほど事故は多くないと考えられます。ただし、これからは日本の医療事故は増加すると考えられます。ほとんどの医療機関はリスクマネージメントを真摯に考えています。しかし、事故を公表せず、医療事故に対して危機感をもっていない医療機関がまだあるということも事実です。何度も言いますが、いくら努力しても予防できないミスは存在するのです。でも少しでも小さくする方法はあると考えます。たとえばリスクマネージメントを徹底すればその医療機関の事故の傾向がわかると思います。たとえば事故の時間、場所、あるいはどんな患者に多いかなど。
医療ミスをしやすい人間のパーソナリティのタイプは意外にも優秀で、自信家で、闘争心が強い人に多いという統計があります。また、人間の生命を守る職業に携わる人たちでは、医師では研修医、ドライバーやパイロットなどでは研修生たちの技量を上げるのにトレーニングする施設が不足していることや一般の方の承諾をどうするか、など課題はあります。ミスをしない人間は存在しません。誤りを犯した人を責めるのではなく、事故から学ぶというインセンティブがなければ医療向上は望めません。大切なことはひやっとした体験を記憶して、未来に起こる状況に対応できるかどうかであります。
現状当医院では小さな投薬ミスなどはありますが、幸いにも医療事故はありません。たまたまではなく、スタッフの人命に携わる人間としての使命感からではないでしょうか?しかし、今後絶対おこらないことはまずないでしょう。これからも日常診療の中でできる限りこの6か条は意識していきたいと考えています。
あくまでも将来の宝であるこどもたちの健康を守るという気持ちを忘れることはありません。


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